
前回のあらすじ
F大学の留学生会長(劉くん)があんずが企画する国際交流イベントの実行委員会の会長になってくれることに。
しかし、チョンホの雰囲気が少しおかしい…

\ 私の友達もココで出会ってました✨/
第7話「チョンホの決意」
scene 1
カフェの外のベンチで、
チョンホはスマホを見ているふりをしていた。
でも、画面はほとんど見ていない。
ガラス越しに、
カフェの中の様子がぼんやり見える。
「あれ?笑ってる…?」
そのときだった。
すぐ近くで、
女性の声が聞こえた。
「まだ終わらないのかなぁ…」
チョンホが顔を上げると、
すぐそばに一人の女性が立っていた。
サラサラの長い髪、
シンプルなワンピースを着ている。
彼女もスマホを見ながら、
カフェの入り口の方をちらちら見ていた。
どうやら、
誰かを待っているらしい。
少しして、
カフェのドアが開いた。
「お、いた」
出てきたのは、会長だった。
女性はすぐに顔を上げる。
「劉くん!」
パッと顔が明るくなった。
劉くんは肩をすくめた。
「ちょっと面白い話してた」
そう言って、
ちらっとチョンホの方を見る。
「……」
チョンホと劉くんの目が、
一瞬だけ合った。
「友達?」
女性が小さな声で聞く。
劉くんは少しだけ笑った。
「いや」
そして少し間を置いて
チョンホに向かって言った。
「お前、バレバレだな。
まあ、頑張れよ。」

scene 2
「は……?」
突然の劉くんの言葉に、
チョンホは思わずカチンときた。
言い返そうと口を開きかけたが、
ふと劉くんの表情を見て、
そのまま言葉を飲み込んだ。
劉くんは、
隣に立っている女性の方を見ていた。
その視線が、
驚くほど優しい。
見た目はあんなにチャラそうなのに、
隣にいる彼女を
大切にしているのがよくわかる。
……ただの軽い男じゃなさそうだ。
あんずに手を出したりは、しなさそうだな。
ラファエルと違って。
ほっとした、その時だった。
「あ、チョンホー!!」
振り向くと、
カフェのドアからあんずが手を振っていた。
「待たせちゃってごめん!」
そう言いながら、
小走りでこちらにやってくる。
チョンホは立ち上がった。
「話、終わったの?」
「あ、うん!
会長、手伝ってくれるって!」
あんずは興奮した様子で言った。
「すごく頼もしい人だったよ!」
チョンホは少しだけ苦笑した。
(まあ……よかったけど)
さっきの劉くんの言葉が、
ふと頭をよぎる。
――お前、バレバレだな。
チョンホは小さくため息をついた。
「じゃあ、帰ろうか」
「あ、うん!」
あんずは嬉しそうに頷いた。
その横顔を見ながら、
チョンホはふと思った。
(…そろそろかな)

scene 3
大学の門を出ると、
もう日が暮れかけていた。
ふと隣を見ると、
チョンホはさっきからほとんど喋っていない。
(…あれ?)
いつもなら、
「その会長って大丈夫な人なの?」とか
「ちゃんと信用できる人なの?」とか、
保護者みたいに色々聞いてくるのに。
今日は何も言わない。
「チョンホ、今から大学に帰る?」
私は少し様子を伺いながら聞いた。
「私も今日は直帰していいって言われたから、
途中まで一緒に帰ろ?」
「…あんず」
チョンホはそう言って、
少しだけ立ち止まった。
それから、少し先を指さす。
「あっちに公園あるんだって」
「ちょっと寄っていかない?」
少し間を置いて、続けた。
「……少し、話したいことがあるんだ」

scene 4
私は少し驚いたけど、
すぐにうなずいた。
「うん、いいよ」
二人で公園の中に入る。
夕方の公園は静かだった。
小さな子どもたちの姿もほとんどなくて、
ベンチに座っている人もまばらだ。
チョンホは
空いているベンチを見つけると
そこに腰を下ろした。
私も隣に座る。
少しの間、
二人とも何も言わなかった。
風が吹いて、
まだ葉の少ない木の枝がかすかに揺れた。
「……」
チョンホは手を組んだまま、
地面を見ていた。
(やっぱり、なんか変だな)
「チョンホ?」
私が声をかけると、
チョンホは少しだけ顔を上げた。
でも、すぐには何も言わない。
でもそれから、
小さく息を吸って
「俺さ」
少し間を置いて、
ゆっくり言った。
「このイベントを手伝うの、
今日で最後にしようと思う」

あとがき
あんず第7話をご覧いただきありがとうございます!
劉くんの溺愛ぶりはすごかった
「俺のものだぞ!」
と言わんばかりの態度
結構、中国の男性ってそういう人多い
(日本の男性と比較して)
あー溺愛されたい!!!
そして、もしこの話がフィクションだったら
あんずとチョンホをここで両思いにしてハッピーエンドにしたい!!
自分の過去を色々いじりたい!!!




\ よく当たる性格分析がポイント?/









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